上から目線のお客様はホステスからしたらビジネスチャンスです!
もち乃です。
「週刊はてなブログ」のブクマ数ランキングを見ていたら、『無自覚で「他人をバカにする人」「上から目線でキツイ」と言われてしまう人の原因と対策』という記事が気になったので読んでみました。
これは…賛否ありそうなテーマですね~。
「無自覚で」というところが根が深い気がします。
色々思うところはありますが、私はホステスなので自分の仕事に絡めて考えてみました。
私のやり方
私は仕事に限らず基本的にどの人に対しても下手(したて)に出るようにしています。
「上からにならないように」とか「対等に」じゃなくて「下から」です。
なぜってその方がうまくやっていけるから。
腰の低い人を嫌いな人ってまずいないですよね。
大人になるにつれて気付いた大事なことの一つに「自分以外の人間にもプライドがある」というのがあります。
子どもの頃はそんなことは想像もせず自己中心的な振る舞いをしがちですが、痛い目にあったりしながらそれに気付いていく。
おかげで周囲に配慮した行動が出来るようになるんですね。
プライドを傷つけられた人間の恨みほど面倒臭いものはないので、私はコミュニケーションにおいて人のプライドを傷つけないことを最優先にしています。
実感としては、多くの人は謙遜(自分を下げる)はしても人のプライドに対してそんなに意識的でないなという印象があります。
自分を下げるより相手を上げる(下げない)ことの方がよっぽど重要な気がするんですけどね。
それから日本の文化として「生意気な奴が嫌い」っていう好みが間違いなくあるので、無難な態度としては下からいっとくくらいが丁度いいです。
「上から目線」側の主張
どうやら上から目線の方々というのは、相手の気持ちに配慮することなんかよりよっぽど重要なことがあるみたいです。
上の記事の方が作ったまとめサイトに「そちら側」の意見がたくさんあって震えました…。
◆自覚はないのに「言い方がキツイ」「上から目線」と言われる原因と対策について考えてみた - Togetterまとめ
私たまに、「こういう言い方して!」って言われても、(…要は同じじゃん!!!)とか思っちゃう。
白黒つけたいっての、すごくよく分かります!!!!勝負というより、結論を出して、スッキリしたいかも。相手のメンツとか、言葉尻とか、そういうものよりもっと本質的な、深い所にもぐりたい。掘り下げたい。考えたい。
「言い方が悪い」みたいな事言われると「それは今の議題と関係ないから後にしてくれ」って思ってイラってしちゃう
コミュニケーションで何を重視するかなんて人それぞれなので、こういう方はこれでいいと思うんですよ。
はじめに紹介した記事では「直すための対策」とか「気をつけるべきポイント」とか出てきて色々大変そうですけども。
(ADHDとかが関係してたりすると特に難しそう)
似た感覚同士で思う存分議論し合えばいいんじゃないでしょかね。
あまり近づきたくない存在
「上から目線」に問題があるとすれば、そういう方も普通に上から目線じゃない人が好きってことだと思います。
そりゃそうですよね、誰でも人を見下せると気持ちいいですから。
いつも「下手に出る」態度でいる私は、まーこの手の方に受けがいいです。
「お前とは話が合うな~! 気に入った!」みたいな。(ここでもブレずに上から目線)
や、話が合うんじゃなくて合わせてるんですよ…。
あなたに気に入られたくもないし…。
私は男女問わず個人的な関係でこういう方に目を付けられそうになったら全力で逃げます。
だって、私だって腰低い人の方が好きだもん!
自分は「上から目線」なのに、下手(したて)に出る人に寄ってくるってずるくないですか?
相手にだけ気を使わせるのってフェアじゃないです。
(相手が気を使ってるって気付いてないんでしょうけど)
プライベートでは疲れるだけなので好きな人しか相手にしません。
「上から目線」さん、いらっしゃい
ホステスの立場からしてみると、「上から目線」のお客様なんていーっぱいいます。
お客様は年齢もだいぶ上の男性ですから、若い女の子相手となると自然と上からになりがちですしね。
仕事に関して言えば、存分に「上から目線」を堪能していただいてそれで満足ならこちらも言うことなしです。
何かしらの価値を提供して、その対価をいただくのが仕事というものですもんね。
人間ですから偉そうにふんぞり返った方のお相手をするのは気分のいいものではないですけど、仕事として割り切っていれば耐えられなくはないかと。
業界的には、こういう持ち上げてちやほやしていればいいお客様は扱いが楽とされていたりします。
人間ができていてスマートな振る舞いをされるようなお客様の方が、こちらに落ち度がないか緊張するし、何か気に入らないことがあっても分からないので怖いんです。
(どちらが好きかと聞かれれば…もちろん後者ですけどね…)
「上から目線」の方ってあまり歓迎されたり優しくされたりすることがなくて本当はさみしいのかなって感じることもあります。
さんざん威張りちらして帰るけどしょっちゅう来るみたいな方とか。
でも夜の店はそんなさみしい男性の心の隙間も埋めますからね!
通常の人間関係ではうまくいかない方こそ、どんどん利用してもらえるといいと思います。
そんなわけで、仕事モードの私は「上から目線」もビジネスチャンスと捉えてそんなに悪く思ってません。
お金払ってまで誰かに話を聞いてもらいたい! って方がいてこそ成り立つ商売なので。
むしろ良い受け皿になれるように腕を磨かなきゃいけないくらいですかね~。
仕事ならいくらでもやりますよ。
「上から目線」さん、いつでもどうぞ!
おしまい。