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440万円の借金返済と夜のお仕事について

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立っているだけの簡単なお仕事? 「ホステスの看板」になっていた時のこと

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もち乃です。

先日、新宿にご飯を食べに行った時のこと。

ちょっとした路地にあるお店だったのですが、並びにメイド喫茶がありました。

その前に可愛いメイドさんが立っていて、大通りの方に向かって「遊びに来て~」と手を振っていたんです。

「新宿にもこういうお店あるのね…」とか、「ああいう恰好は本当にしたくてしてるのだろうか?(余計なお世話)」とかぼんやり考えながら通り過ぎたところで、思い出しました。

私もおんなじような事したことある!

 

…すっかり忘れてました。

「客引き」の現在

私は今、銀座の小さなお店でへなちょこながらホステスのお仕事をしています。

銀座はお店の前に女の子(ホステス)が立つってことはないはず。

黒服さんは立ってたりしますが、来店したお客様のお迎えをしてたりとか、客引きでも歩いている男性に結構近づいて小声で「女の子のいる店どうですか~」とか言っててだいぶ控えめな印象。

しつこく付きまとったりとかはしない感じですかね。

銀座だけでなく、今はどの繁華街も規制が厳しくなっているので、派手な客引きはなかなか難しいんじゃないでしょうかね。

歌舞伎町も銀座に比べるとまだいますが、大規模な浄化作戦がおこなわれて、以前に比べるとだいぶ大人しくなりました。

通りにいる人もいわゆる「夜」の人だけでなく、新宿の他のエリアにもいるような普通の人がすごく増えた気がします。

これから東京オリンピックに向けてもっと取り締まりが強化されて、健全化していくのかな。

私の経験

で、私が店の前に立ったことがあるのは今の銀座ではなくて、新宿の方で働いていた時です。

新宿と言ってもはずれのそんなに人通りも多くないエリアだったので、取り締まりも厳しくないのか女の子を立たせる店でした。

お店は20時オープンなんですが、日によってはしばらくお客様が来ないこともあります。

来ても1組だけで女の子が余っちゃってるとか。

そんな時に女の子がお店の前に立つわけですね。

ドレスの上にストールを羽織って、お店の看板の横にただただ立っている。

それだけです。

監視がゆるいとは言っても近隣のお店の目もあるので、呼び込みはしたらマズいらしく、こちらから通行人に声を掛けたりはしなくていいと言われていました。

お店に興味を持った方に何か聞かれた時だけ説明してね、とのこと。

それ以外は携帯を見てたりしてもよかったので、気楽といえば気楽でした。

ヒールは履いてるけど、30分交代だったし。

ちなみに、女の子が立ってるとそれを見たお客さんが入ってくれることもあるので、それなりに効果はあるんだと思います。

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意外とつらい

虚しい気持ちになる

でもね、キャバクラやスナックばっかりあるようなエリアじゃなかったので、普通の人がけっこう通るんですよ。

そういう人たちの前でいかにも「お水の女です~」みたいなことしてると、「私なにやってるんだろ…」って妙に冷静になっちゃったりして。

まさに「生ける看板」みたいなことしてるので、「自分が商品になってる感」をひしひしと実感するというか。

歌舞伎町のど真ん中みたいなとこでやってたら、まったく違和感ないから素に戻ることもなさそうですけど。

それに、お店の中に入っちゃうともう「そういう空間」なので、そんな我に返るなんてことないんですよね~。不思議。

当時から借金返済のために働いてたんですが、ふと虚しさみたいなものが沸き上がってくるのってこの時くらいでした。

仕事が終わって家に着いた時なんかもあったものの、なんかもっと「疲れた…」みたいなどんよりした感じだったような。

仕事中なのにすることがなくて、すっきりとした意識でいたからかな。(まだ飲んでない状態だし)

知り合いにバレたくない

それから、周りの友人などには夜の仕事をしていることはほとんど言っていなかったので、知っている人が通ったら困るな~なんて思って気が抜けなかったりもしました。

まさかそんな偶然はないと思ってはいたものの、万が一見られたら…と心配で通る人をチェックしてたので、あんまり携帯を見る暇なかったです。

いちおう私の見ていた中では、知り合いはひとりも通らなかった…と思います。

店の外で接客?

あとは、酔っ払ったおじさんに絡まれるのとかも嫌でしたー。

お客様になってくれるかもしれないので愛想良くするんですけど、だいたいそのまま帰っちゃうので徒労感が残るんですよね…。

時給制だったので接客が店の中だろうと外だろうと別に変わらないのに、損した気がするのはなぜだろう。

ちょっとしたいいこと

並びや向かいのお店(普通の飲食店)の方たちが話しかけてくれるのはうれしくて、ほっこりする瞬間でした。

「どう~?お客さん入ってる?」とか「ヒマだね~」とか他愛無いことなんですけど、ピリピリしがちなお店で気が張ってるところにそういう交流があるとすごく癒されるんですよね。

「大変だね、がんばって!」とか言ってもらえると、ほんとにがんばれる気になったり。

ホステスが立ってても敬遠したりバカにしないんだっていう、受け入れてもらえてる感じもあったかかったのですごく印象に残ってます。

おわりに

そんなわけで、ホステスとしてお店の前に立っていた経験について書いてみました。

この時のお店は2ヶ月くらいですぐに辞めてしまって、移った今の店は女の子を店の前に立たせていないので、これが私の唯一の経験になります。

できればもうこういうことはしたくないなぁ…。

そういえば、私が前の店にいたのは夏だったから気温は問題なかったんですけど、今みたいな真冬はどうしてるんだろ…。

まさかこんな時期にも立ってるのかな?

あー考えるだけで寒くなってきた!

おしまい。

 

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